著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

横浜FM優勝とシティ・フットボール・グループとの相関関係

公開日: 更新日:

 横浜FMの親会社・日産自動車とは2014年7月に業務提携して横浜FMの株主でもある。

 彼らが凄いのは、膨大な量の情報を持っていることだ。これまでなら選手のプレースタイルくらいしか把握できなかったが、練習中の態度やスタメンから外された時にどう対応するか、性格や日常的な生活態度などプライベートな部分まで網羅している。

 そうしたデータを基に獲得したエリキは、12試合で8ゴールを挙げてチームの救世主となった。エリキがCFに定着することで左サイドにはスピードスターのマテウス、右サイドには日本代表にも招集された仲川を固定することができ、トップ下のマルコス・ジュニオールも含めて強固な「四銃士」が完成した。

 彼らの持ち味は攻撃力だけではない。FC東京戦ではCKをヘッドでクリアしたマルコス・ジュニオールが軽い脳しんとうを起こしたのか、なかなか起き上がれなかった。前半13分にはDF渡辺剛のクリア後、エリキはレイトタックルで警告を受けた。後半にはFW小川諒也のクリアにエリキが体を投げ出してブロックにトライするなど、3人の攻撃的なブラジル人選手は前線からの守備でも一切手を抜かない。真面目な性格もリサーチ済みなのだろう。

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