ACL準優勝もJでは14位惨敗…浦和はなぜ勝てなくなったのか
Jリーグ2019年シーズンを振り返る(3)
2019年シーズンのJ1リーグは横浜F・マリノスの15年ぶり、4回目の優勝で幕を閉じた。前年シーズン12位からの見事な巻き返しだった。2位のFC東京、鹿島、川崎F、C大阪、広島など優勝争い常連クラブは、今シーズンも安定した成績を残した。そんな中、順位を大きく下げてしまったのが、2018年シーズンは5位に入り、天皇杯を制した浦和だった。
ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)こそ決勝に進出したものの、シードで出場したルヴァン杯はベスト8で姿を消した。天皇杯にいたってはメンバーを大きく入れ替えたとはいえ、4回戦でJFL所属のホンダFCに敗れてしまった。
そして今シーズンのJは(数字上での可能性として)最終節までJ1参入プレーオフの16位となる可能性があった。最終的に順位は、昨季から大きく後退して14位に終わった。
■34得点はJ2降格チームと大差なし
年間34試合で9勝10分け15敗という今シーズンの成績は、93年のJ元年に36試合で8勝28敗(当時のJに引き分けはなかった)で最下位に沈んだシーズンに次いで少ない勝利数。ビッグクラブの浦和がなぜ勝てなくなったのか? まずは得点力不足が挙げられる。