どこよりも早い春のセンバツV予想 軸3校・追う3校・穴1校
第92回選抜高校野球大会(3月19日から13日間)の選考委員会が24日に開かれ、出場32校が決定した。大混戦となった関東・東京6枠目は、花咲徳栄(関東8強)が東京大会準優勝で2011年夏以来の甲子園を狙った帝京との争いを制した。昨秋の明治神宮大会を制した中京大中京(東海優勝)や昨夏の優勝校・履正社(近畿4強)など、強豪校が顔を揃える大会の優勝校を占った。
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まずは軸になる3校だ。昨夏の甲子園を制した履正社が挙げられる。
昨秋の大阪大会は8試合で99得点。近畿大会も3試合中2試合で2ケタ得点を叩き出した。某プロ球団の関西地区担当スカウトは「昨夏の甲子園を経験したエース岩崎と、池田、小深田、4番には主将の関本が入る打線は強力。関本のキャプテンシーも光ります。昨夏のチームに引けを取りません。夏春連覇の可能性は十分にあります」と太鼓判を押す。
明治神宮大会を制した中京大中京も頂点を狙う。
某球団の東海地区担当スカウトがこう言う。
「秋の大会前から攻守のバランスがいいと評判でした。エースの高橋はドラフト上位候補で左の松島も好投手。東海大会は打ちまくり(3試合28得点)、守備も堅い。前評判通り、総合力が高いチームです」
昨夏の甲子園8強・仙台育英(東北優勝)も選手層は厚い。
スポーツライターの美山和也氏はこうみる。
「エース左腕の向坂と笹倉、伊藤の1年生コンビを含む140キロ台の投手が全部で7人もいます。『1週間以内500球』という球数制限があるので、駒が豊富な投手陣は有利に働きます。笹倉を中心とした強力打線もトップクラス。かつて系列校である秀光中を指揮していた須江監督は、笹倉や伊藤といった秀光中出身のメンバーをうまく育成しながらチームを強化しています。昨夏の8強を超える、優勝を狙えるメンバー構成です」