阿部二軍監督“初采配初勝利”も…育成勢起用は原監督の腹ひとつ
巨人の阿部慎之助二軍監督(40)が“初采配初勝利”を挙げた。
4日の紅白戦で一軍と対戦した二、三軍(ファーム組)は、三回に4安打3点、五回にも3安打で3点を追加。14安打7得点の猛攻で7―1と一軍を圧倒した。
目立ったのは背番号3ケタの「育成勢」だった。「4番・左翼」で出場した育成2年目の外野手、イスラエル・モタ(24)は、三回に勝ち越しの2点適時打を放ち、「いいアピールができた」と胸を張った。惜しくもファウルとなったものの、左翼ポール際のスタンドに弾丸ライナーをブチ込み、観客をどよめかせる場面もあった。原監督は「外国人の支配下野手は1人(パーラ)。いいものとして非常に印象に残っている」と絶賛した。
同じくファーム組の育成選手、「9番・右翼」で出場した3年目の外野手、笠井駿(24)も結果を出した。3安打でアピールに成功。原監督は「支配下は65人。(昇格は)簡単にはいかないけど、いいものを出してくれた」と目を細めた。
一体感があったファーム組だが、阿部二軍監督はナインにこんなゲキを飛ばしていた。
「俺たちはプロ。『俺はこういうプレーをするんだ』と観客にアピールしないといけない。これを強く意識してくれ」