G岡本「ビッグベイビー」卒業で増す主力としての自己責任
巨人の4番・岡本和真(23)が目立っている。
3日も全体練習開始の1時間半前には球場入りし、2日連続でアーリーワークに参加。特守をこなしてから全体練習に臨むと、フリー打撃では105スイング中、9本の柵越えを放った。
精力的に取り組む若き主砲の姿に、原監督のコメントにも変化が生じ始めた。昨年、まだまだ成長途上と強調するように自ら命名した「ビッグベイビー」の“愛称”をこの日、「今年は絶対に使いません」と断言。続けて、こう目を細めた。
「強い覚悟を感じるし、去年の今ごろとは雲泥の差がある。1年でかなりハードルを越えた」
4日に今年初の実戦となる紅白戦が行われるが、岡本は出場しないことが決定。昨春のキャンプでは岡本が直訴する形で初実戦に出場したが、元木ヘッドコーチがこう言った。
「まだ出なくていい、とこちらからストップをかけたんだよ」
今季は東京五輪の影響で例年より開幕が早い。本来なら岡本の尻を叩くところだろうが、むしろ首脳陣の方からブレーキをかけた。4番打者として2年連続30本塁打以上をマークした実績を認めて、ビッグベイビーから卒業、主力として扱われることになったわけだ。