なでしこがスペインに完敗…ショックは想像以上に大きい
それでもなでしこは、徹底してパスサッカーに磨きをかけ、決して受けに回ることなく、前線から積極的にプレッシャーをかけて攻守にアグレッシブにプレーすれば、他国がスタイルの違うサッカーをやっている限り、勝機を見出すことは十分に可能である。世界ランク1位のアメリカ、2位のドイツを相手にパワーとスピードに完膚なきまでに敗れたとしても、今後の戦い方に希望が持てる。
そう思っていたのだが――。
試合直後に岩渕は「完敗。日本の長所が一切でなかった。スペインのサッカーが理想。立て直したい」とコメント。好セーブを連発して“3失点で抑えてくれた”GK山下は「ボールを持ってもすぐに失った。ビルドアップ(後方からパスを繋いでいって相手ゴールを迫っていく)がまったくできていなかった」と渋い表情で振り返った。
日本がやろうとしているパスサッカーをスペインに高い次元でやられてしまい、完敗したショックは想像以上に大きかったようだ。スコアは1-3だったが、なでしことスペインとのレベル差は、明らかに点差以上の開きがあった。