コロナ禍での中断延長に揺れるJリーグを緊急探訪【浦和】
選手側も「本当は普段通りに発信したい」という思いがあるものの、クラブの判断に従うしかない。武藤は「記者のみなさんがいろんな選手の話を聞けないんで、取材がが大変じゃないかな、と。僕も今までと同じように近くで喋れたらいいと思うんですけど」と複雑な胸中を吐露する。
もちろん、取材制限が加わることでサッカー情報の大幅減少は否めない。
「最近、知り合いから『あんまりレッズの情報が入ってこない』と言われたんです。サポーターさんがレッズの状況を知れない現状はつらい。レッズを生きがいにしている人が元気になれないんじゃないか、という残念な気持ちがありますね」と武藤は危惧していた。
そんな選手側の意向もあったのか、浦和は3月19日からクラブ公式ツイッターによるライブ配信を通して、選手がファンの質問に答える企画「答えてレッズ」をスタートさせた。公式戦開催が見送られて「報道が減少してサッカーへの関心度は低下する」という悪循環に歯止めをかけようと、浦和を筆頭にクラブ側は今、試行錯誤を繰り広げているのだ。