自分だけが生き残ったSF映画の主人公のような気がした
▼3月24日 火曜日
午前5時半にポルトガル・リスボンに到着した。ロンドン行き便は9時間後である。ラウンジを探したが、新型コロナウイルスの感染予防のために閉鎖されていた。ロンドンからシンガポール経由の帰国便は28日だ。ロンドン滞在中の宿やレンタカーなどを予約を済ませた。宿は10年以上住み慣れたシェファードブッシュ近辺にした。
ロンドンのヒースロー空港に到着すると2週間前、日本から来た時に受け取った新型コロナ関連のチラシとは違った内容のものを渡された。そこには<症状がある場合は自宅にとどまってNHS(国民保健センター)に電話しなさい>と書かれていた。感染拡大国として日本などのアジア諸国のリストが無くなった。イングランドもアジア諸国と同様、感染拡大国になったことを自ら認めたわけである。シンガポール航空のチケットデスクで日本に行けるのか、確認した。シンガポール政府が、国際線のシンガポール乗り継ぎを禁止したからだ。係員に「シンガポールで身動きが取れなくなる。乗っても意味がない」と言われてしまった。