コロナ後リモートマッチ 再開開幕で問われる指揮官の手腕
長池氏の本に食指をそそられた私は、読了すると同時に「自分のチーム事情に見合った練習方法を教えてほしい」と長池氏に手紙を書いた。
何の面識もない高校サッカー部員のいきなりのお願いである。正直に言うと返事が来るとは思わなかった。ところが、5枚の便せんには練習方法が5分、10分刻みで図解も交えながら詳細に書き込まれていた。
申し訳ない話ではあるが、この手紙の存在を思い出すのに何十年も掛かってしまったが、「ステイホームも捨てたものではない」と実感した。
■全体練習に至っていないチームも多い
しかし、そんな悠長なことを言えるのも一般人レベルだから。たとえばプロフェッショナルのJリーガーは、本当に辛い時間を過ごしただろう。
自宅での自主トレには限界があり、特に心肺機能を高めるのは難しいはずだ。現在はチーム練習が再開されているとはいえ、全体練習にいたっていないチームも多い。
今後はJクラブ同士の練習試合などで完成度を高めていくと思われるが、それでもベストコンディションを取り戻すのは容易ではない。