“ビジャレアルの鉱脈”久保建英が生み出す莫大な経済効果
日本企業とのスポンサー契約も視野
元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏が「端的に<久保一極集中状態>と言っていいでしょう」と前置きした上でこう言う。
「これまで多くの日本人選手が欧州でプレーしてきましたが、ドリブル突破やパス交換といったチャンスメークの場面だけでも十分に楽しめ、さらにアグレッシブにシュートに持ち込んでいくプレーなど<観戦者すべてを魅了する>選手は、久保がダントツと言っていいでしょう。新型コロナの影響で動きは鈍いとはいえ、ビジャレアルは久保の広告塔としての付加価値を最大限に利用し、日本企業とのスポンサード契約、シーズンオフのアジアツアー、久保の名前の入ったユニホームの販売促進などで転がり込んでくる収益を計算しているでしょう。現在、欧州で日本代表級、五輪代表級の選手が多くプレーしていますが、久保の存在感はピカイチ。新シーズンが始まれば、ますます<久保一極集中>が進むのは間違いない」
ビジャレアルでの新しい背番号も「16」に決まり、現地23日のカルタヘナ(来季2部)との練習試合に後半からトップ下として新天地デビュー。この日(現地25日)の2部テネリフェとの練習試合では、4(DF)―4(MF)―2(FW)の右MFとして、初のスタメン出場。同時期に加入した元スペイン代表MFパレホ、主軸のエースFWモレノやMFイボーラらとプレー。前半の45分で退いたが、積極的にボールを呼び込んだり、セットプレーを任されるなど存在感を示した。
■「集団的狂気を引き起こす」
久保の所属元であるRマドリードの情報を中心に配信する有力サイト「Defensa Central」が、ビジャレアルのオンラインストアで背番号16のユニホームの注文が殺到していることを「集団的な狂気の状況を引き起こした」と報じている。
ビジャレアルは、久保の所属元レアルに3億1250万円のレンタル移籍料を払い、年俸などを含めると総額6億2500万円を支払うことになる。恐らくビジャレアルは、アッという間に回収できるだろう――。