引退する鹿島・内田篤人“イイ人伝説” 敵サポも褒めたたえ
J1鹿島所属の元日本代表DF内田篤人(32)が引退を発表した。鹿島でJリーグ3連覇。2010年南ア、14年ブラジルのW杯出場。ドイツ1部シャルケ時代には、欧州CLベスト4入りの原動力にもなった。
古傷の右ヒザ痛に悩まされ続け、中でも15年に負った右ヒザの大ケガは、戦列復帰に1年9カ月を要した。18年に鹿島復帰後は復調せず、シーズン中の引退の引き金となった。甘いマスクで写真集を売り出せばバカ売れ。シャイな性格で口が重いタイプ。メディア泣かせでもあった。有名人になってからも謙虚な姿勢は変わらず、とにかく「イイ人」で知られている。
「10年にシャルケ入りした際、ブラジル人FWエドゥーと仲良くなった。彼は13年にシャルケを離れて14年、J1のFC東京でプレーした。シーズンオフでドイツから帰国した内田は、エドゥーに会うために小平市内のFC東京の練習場に出向いた。内田クラスの選手なら、チームの職員に話を通し、クラブハウスなどで対面できたはず。しかし、内田は特別扱いされることを潔しとせず、練習後に選手に握手などを求めて列をなしていたファンに交じって待ち続け、順番が来てから初めてエドゥーと顔を合わせて旧交を温めた。目撃したFC東京のファンは『ウッチーはビジュアルも良いが、人柄もすてき』と口々に褒めたたえた」(サッカー関係者)
静岡・清水東高から鹿島に入団。売れっ子になってもチームのジャージー姿で地元のファミレスに現れ、一人で食事を取る姿が何度も目撃されている。
まだまだウッチーのプレーが見たかった。