久保-南野-堂安“新ビッグ3”結成へ…盟友の初招集も追い風
しかし、中島が選外の今回は<2列目の序列>を一気に上げる大チャンスだ。久保と堂安律(ビーレフェルト)は左右どちらでもプレーでき、共存は可能。南野拓実(リバプール)を含めた<新ビッグ3>は、十分に成立するはずだ。
もちろん、そのためには存在感と影響力を示さなければならない。その上でゴールという結果が強く求められてくる。
左サイドの中島は2次予選初戦のミャンマー戦で貴重な先制ループを決め、同じ左で経験豊富な原口元気(ハノーバー)もキルギス戦で直接FKを叩き込んでいる。右サイド要員の伊東純也(ゲンク)にしても、モンゴル戦で3アシストしている。公式戦で活躍した彼らを上回るには<目に見える数字>が不可欠なのだ。
代表で大活躍すれば開幕5試合、サブに甘んじているビジャレアル内の序列も上がり、エメリ監督の鼻も明かせる。それが理想のシナリオだ。
今回の久保にとっての追い風は、U―15(15歳以下)代表時代からの盟友・菅原由勢(AZ)が初招集されたこと。
13歳でバルセロナから帰国し、直後のU―15代表合宿から一緒に成長してきた菅原とは気心の知れた間柄。「タケが『ボールを寄こせ』と主張する姿を見て周りは大いに刺激を受けてきた」と森山佳郎U―16日本代表監督も証言する。