アテネ五輪の舞台裏 食事会場は話し声すら聞こえなかった
それがこの日ばかりは話し声もほとんど聞こえてこない。みんな、食事が済むとさっさと自室に戻ってしまう。「全勝」という目標を失ったことをどう受け止めていいのか……そんな空気が漂っていました。
そして迎えた2004年8月24日。予選リーグの雪辱を果たすべく、オーストラリアとの準決勝に臨みましたが、結果は前回書いたように、まさかの連敗。試合直後の雰囲気は予選リーグで負けた時の比ではありません。そんな日本代表を救い、再び僕らに前を向かせてくれたのが、日本で試合を見守っていた長嶋監督でした。 =つづく