定年の高砂親方がとっくに決めている後継者を名言しない訳

公開日: 更新日:

 4日、相撲協会の高砂親方(元大関朝潮)がリモート会見を行った。12月9日の誕生日で、65歳の定年。最後の本場所ということもあり、大関朝乃山ら愛弟子たちに「個性を発揮できる力士になってほしい」とエールを送った。

 そんな高砂親方だが、後継者については明言せず。定年までに「決めなければいけない」と話したのみだ。

 もっとも、親方のひとりは「部屋付きの若松親方(元前頭朝乃若)に決まってますよ」と、こう続ける。

「高砂部屋には部屋付きが2人おり、もうひとりはモンゴル出身の錦島親方(元関脇朝赤龍)です。出身国が問題というわけではない。若松親方は高砂親方から朝乃山まで続いている、近大相撲部の系譜。若松親方が後継者なら近大とのパイプを保てるので、今後も安定した力士供給を望める。じゃあなぜ発表しないかといえば、本場所直前だからです。本場所前に土俵以外の話題を提供するのは角界のタブー。名門高砂部屋の継承者となれば、どうしても目立ちますからね。高砂親方は定年後も再雇用制度で角界に残る方針なので、12月の誕生日直前に名跡を交換。その時に正式発表という流れでしょう」

 錦島親方はおとなしい性格だが、指導力には定評がある。朝乃山を筆頭に、名門部屋は再び隆盛を迎えられるか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「転職者は急増」なのに「人材派遣会社は倒産」が増えているワケ

  2. 2

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  3. 3

    驚きの品揃え! ダイソーでほぼすべて揃う「防災グッズ」の実力は?

  4. 4

    優勝の祝儀で5000万円も タニマチに頼る“ごっつぁん体質”

  5. 5

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  1. 6

    長嶋一茂はこんなにも身だしなみを意識している? VIOはもちろんアンチエイジングも

  2. 7

    大関・大の里すでに「師匠超え」の鋼メンタル!スキャンダル報道もどこ吹く風で3度目賜杯

  3. 8

    大関・大の里3度目優勝で期待される「大豊」時代の幕開け…八角理事長も横綱昇進に期待隠さず

  4. 9

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 10

    国民民主党はやっぱり与党補完勢力だった! 企業・団体献金「存続」で自民党に塩を送る罪深さ