大相撲春場所は大阪開催へ コロナより怖いタニマチの誘惑

公開日: 更新日:

 バカな力士、アホな親方が出なければいいが……。

 日本相撲協会は29日の臨時理事会で、来年3月の大阪場所を予定通り、大阪で開催する方針を決定。コロナ対策の詳細は今後話し合われるが、角界にとっては1年ぶりの地方場所となる。

 今年はコロナ禍で移動が制限されたため、名古屋場所と九州場所を両国開催に変更。3月の大阪場所を最後に地方開催は行われていなかった。

 もっとも、心配の種は尽きない。そのひとつがタニマチの存在だ。今年の大阪場所は無観客で行われ、不要不急の外出は禁止。ひいき力士を応援したいタニマチ連中を嘆かせた。

「もし来年、コロナ禍が落ち着いていれば、これまで自粛を強いられた反動でタニマチたちは、我先にと力士を宴席へ誘い出すでしょうね。毎晩、飲み歩こうものなら、本場所にも影響が出かねない。まっとうな後援者は力士を潰すようなことはしないけど、力士にデカい顔をしたいとか、力士を連れ回して自慢したいといった連中も少なくない」(ある親方)

 自覚のない力士、親方も気がかりだ。今年の大阪場所では、協会が「宿舎に後援者を呼んではいけない」と通達し、コロナ禍にもかかわらず、中川親方(元前頭旭里)が連日のように、後援者を部屋の宿舎に呼んで食事会をしていた。さらに10月1日には、時津風親方(元前頭時津海)、松ケ根親方(元前頭玉力道)が相撲協会のガイドラインを違反し、不要不急の外出をしていたことも明らかになった。7月場所中、キャバクラで遊んでいた阿炎のような力士もいる。

 たとえ協会が大阪場所開催中を外食禁止にしたとしても、久々の地方開催となれば、羽を伸ばす絶好の機会。無自覚な面々はタニマチから誘われなくても、自らルール破りをしかねない。協会や親方衆は一層、厳しく目を光らせる必要がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース