高校野球「1週間500球」の嘘…抜け落ちた故障防止の観点
甲子園で勝つことを目標とする監督の多くは球数制限には否定的。ルールが設けられたら設けられたで、その中で目いっぱいに投げさせようとする。故障防止の観点が抜け落ちているのだ。
「そもそもこのルールには公平性という問題もある。2日目に初戦を迎えた達と、7日目の畔柳では試合日程が異なるので球数制限のハードルがまったく異なります。やはり、実用性や公平性などがあまり熟考されていないのです」(美山氏)
「1週間500球」には医学的根拠があるわけではない。高野連もそれを認めている。成長途中の肩や肘を考えれば、500球でも多いかもしれないのだ。