メジャーVのタバタナキトは323y 女子プロもパワーの時代に
先週の「ANAインスピレーション」はタイのパティ・タバタナキト(21)が4日間とも60台で回り、メジャーでツアー初優勝を遂げました。ドライバー平均飛距離323ヤードの爆発力が初日からトップを守る完全勝利に導きました。
女子プロにとっても飛距離がアドバンテージになっており、2打目に7Iより9Iで打った方がショット精度は高い。スピンをかけやすく、硬いグリーンにもボールを止めやすい。女子プロの世界も男子プロ同様、パワーゴルフの時代に突入したのが明らかです。
いっぽう活躍が期待された渋野日向子はカットラインに1打及ばず予選落ちでした。再現性を高めるスイング改造に取り組み、フェアウエーを外したのは2日間とも2ホールだけと方向性はよかった。しかし低いトップからドライバー平均飛距離263ヤードでは、バーディーが取りづらくなったのは確かです。
フェアウエーをキープできてもピンまでの距離が残れば、硬いグリーンに止めるのは難しい。優勝スコアが18アンダーであり、予選カットが1オーバーまで。メジャーでは深いラフ、硬いグリーンに対応できないと成績上位には食い込めません。渋野には次のメジャーまでに修正ポイントを見つけて、コースを攻め切ってもらいたい。