堀琴音はツアー初Vまで5年がかり 「アマ畑岡奈紗に1打差負け」の呪縛からついに脱却
【ニッポンハムレディスクラシック】最終日
2打差2位発進の堀琴音(25)が若林舞衣子(33)に追い付き、プレーオフの末にプロ8年目でツアー初優勝を遂げた。
優勝を決めた瞬間、「シードを落として苦しかった時の思い出が込み上げてきた」と泣いた堀はプロテスト合格翌年に賞金ランク33位で初シード獲得。いつ勝ってもおかしくない美人プロとして注目され、3年目の16年は同11位とさらに飛躍。だが日本女子オープンで「重い十字架」を背負ってしまった。
アマチュアで当時17歳の畑岡奈紗に1打差で競り負け、「プロの私が勝たなくちゃいけなかった」と号泣。プロの責任をすべて背負ってしまった。
その後、畑岡は世界に羽ばたき、米ツアーは通算4勝(日米共催含む)。さらに日本女子オープン3勝、日本女子プロなど国内4勝。堀は未勝利のまま、世界ランク11位の畑岡に対して、298位と大きく差をつけられてしまった。
「18年シーズン前のタイ合宿で左手首を故障し、体をつくるトレーニングの失敗からスイングバランスを崩して成績低迷。賞金ランク114位でシード権を失い、翌年も150位とどん底を味わっています」(ツアー記者)