サイバーA傘下「プロレスリング・ノア」50代レスラーの老獪な闘いが面白い!
2020年に大手IT企業「サイバーエージェント」の傘下入りしたのが、プロレスラーの故・三沢光晴さん創設の「プロレスリング・ノア」。サイバーAによるノア買収が発表された際、育成中のインターネットテレビ「ABEMA」で人を呼べるコンテンツが欲しいサイバーAによる、業績不振の「ノア救済」とも報じられた。それが今では、同じく傘下のプロレス団体「DDT」とともに、ABEMAの人気コンテンツとして注目が集まっている。
現在、熱い闘いが繰り広げられている年間最大のリーグ戦「N-1 VICTORY 2021」をはじめ、ノアマットで目を見張るのが50代レスラーの奮闘ぶりだ。
その筆頭が、三沢さんのライバルだった58歳の武藤敬司だろう。今年2月12日、日本武道館で潮崎豪(39)を破り、ノア最高峰のベルト「GHCヘビー級王座」を奪取し、新日本プロレスのIWGP、全日本プロレスの三冠ヘビーと主要団体のヘビー級王座戴冠のグランドスラムを達成。その直後、2年契約でノアに電撃入団することを発表し、ファンを驚かせた。
6月の防衛戦では、ひざの人工関節手術により封印していた必殺技「ムーンサルト」を繰り出すも、ノア生え抜きのエース、丸藤正道(42)に破れ王座から陥落。全盛期のようなスピードやパワーはないが、清宮海斗(25)、中嶋勝彦(33)、拳王(36)、マサ北宮(32)といった20代、30代の若手レスラーに引けを取らない、レジェンドらしい老獪な闘いで健在ぶりをアピールしている。