<3>「CLで勝てるクラブに行く努力を惜しまない志を頼もしく感じる」
「翌年の(レンタル移籍先の)シントトロイデン(ベルギー)で這い上がるためにゴールに徹底的にこだわりました。それを評価され、フランクフルトに戻れましたが、状況に合わせた対応策を自分なりに見いだしてきたから今があると思っています。大地の中で一貫しているのは『どうやったら上に行けるのか』。CLで勝てるクラブへ行くことが目下の目標。努力は絶対に惜しまない。その志は、親としても頼もしく感じる点です」
父もこう太鼓判を押すが、鎌田は頂点へ上り詰めるための努力は欠かさない。
鳥栖時代は食トレはもちろんのこと、居残りでトレーナーと体幹強化に取り組み、シュート練習も欠かさなかった。
15年のプロ入り直後は体の線が細く、ぶつかると倒れる場面も多かったが、今では屈強なドイツ人DFと堂々と渡り合うことができている。
「弟の大夢が福島に入った昨年、大地が『あいつは、ちゃんと努力してるのか』と僕ら親に聞いてきたことがありました。『俺は鳥栖では練習場に一番最初に行って、一番最後に帰っていたぞ』とも言っていました。確かに大地の結婚式の時にもチームスタッフの方がそういうエピソードを話していました。谷口博之さん(現鳥栖強化部)や水沼宏太選手(横浜)のようなたくさんのいい先輩たちにも恵まれ、プロとしての意識が高まったのもプラスだったと思いますね」