松山英樹にマスターズ王者の自覚! ZOZO大会牽引、冷雨のなか孤軍奮闘し単独首位

公開日: 更新日:

【ZOZOチャンピオンシップ】第2日

「完璧なプレーではなかったけれど、満足している」

 世界ゴルフのトップランカーが多く欠場した今大会を松山英樹(29)が引っ張っている。

【写真】この記事の関連写真を見る(22枚)

 冷たい雨が降り続いた2日目は、ボール飛距離が落ちてスコアメークに苦戦する選手が続出したが、松山は3バーディー、1ボギーの68で回り、通算8アンダーまで伸ばして単独首位に立った。

「PGAツアーの日本開催を定着させ、日本のゴルフファンに世界トップレベルのプレーを間近で見てもらいたいという意識が芽生えているのでしょう」と米ゴルフ事情に詳しい吉川英三郎氏がこう続ける。

「米国ではこの時期にアメリカンフットボールが始まり、メジャーリーグはポストシーズン、ワールドシリーズに突入とスポーツ界は話題が豊富です。その一方でゴルフは2021―22年シーズンが始まったばかりでトッププロはオフです。さらに、白熱した先月末のライダーカップは米国圧勝で幕を閉じてゴルフへの関心が薄れ、視聴率が低迷します。そこでPGAツアーは新規スポンサーの獲得を目指し、世界でゴルフマーケットの拡大、米国外での試合開催を増やす意向です。日本市場は魅力があり、今大会を松山が盛り上げることでPGAツアーの評価は高くなり、ゴルフ以外での収入も増えます。松山はマスターズに勝って、トッププロとしての責任を感じているのでしょう」

 大会前に自ら「苦しい戦いを強いられる」と言っていた不安を吹き飛ばすプレーを見せている。それも「世界中でゴルフを広めたい」というメジャーチャンピオンならではの自覚があるからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…