JGAは日本ゴルフ界の発展を真剣に考え、本腰を入れて取り組んでいるのか
今週、月曜日のスポーツ各紙を見て驚いた。どの紙面も最終日が雨で中止になりプレーオフだけ行われた女子ツアー「富士通レディース」が1面を大きく飾り、男子の「日本オープン」は片隅に小さく追いやられていた。57年間もゴルフの仕事に携わり、こんなことは初めてだ。
日本オープンで優勝したのは日本ツアーですでに5勝を挙げているとはいえ、一般には広く知られていない南アフリカ出身のショーン・ノリス(39)だった。
優勝スコアは通算19アンダー。1994年に四日市CCで尾崎将司が優勝した大会最少スコア記録18アンダーを更新した。
ジャンボが勝った94年大会は会場へ取材に行き、7305ヤード・パー72と距離があって、難易度を示すコースレートは75.9と、わが国でも3本の指に入るといわれたタフなコースだった。
距離が長いうえにラフも深く、いったんラフに曲げたらショートアイアンでないとグリーンに止まるボールは打てなかった。ジャンボの球筋は見た目はほとんどストレートだが、落ち際でわずかに右に切れるパワーフェードでフェアウエーをとらえ続け、18アンダーという大会記録をつくった。