エ軍大谷は開幕4連戦で打撃不発…本塁打王争いでヤ軍ジャッジが強力ライバルに
チームとともに開幕ダッシュに失敗したのがエンゼルス・大谷翔平(27)だ。
日本時間8日からのアストロズとの開幕4連戦で、投げては5回途中1失点で今季初黒星。打っては4試合で17打数2安打の打率・118、本塁打、打点とも0で5三振。開幕第4戦の三回に放った右翼線への二塁打は打球速度191.7キロをマーク。2015年に打球の軌道などを解析するスタットキャストが導入されて以来、左打者での最速を記録したが、本塁打は出なかった。大谷、トラウト、レンドンと続く打線が機能しないこともあり、アストロズ相手に1勝3敗と負け越した。
厳しい船出を強いられた昨季のア・リーグMVPにとっては、ヤンキースの主砲が強力な本塁打王のライバルとなりそうだ。今季終了後FAになるアーロン・ジャッジ(29)は9日までにヤンキースからの7年総額約285億円のオファーを拒否。「レギュラーシーズンに集中したい」(ジャッジ)と、今オフに交渉を先送りした。
市場価値を高めるため、2度目の本塁打王狙い
ジャッジは昨季、本塁打王争いでブルージェイズ・ゲレロ(48本)、大谷(46本)らに後れをとり、39本に終わったが、17年には52本塁打を放ってタイトルを獲得。昨年9月には史上2番目に速い552試合で通算150号に到達するなど、実力、実績とも申し分ない。契約の切れる今季は自身の市場価値を高めるため、2度目の本塁打王獲得に目の色を変えるのは必至だ。
ジャッジは宿敵レッドソックスとの開幕3連戦では大谷と同様にノーアーチに終わったが、13打数4安打の打率.308と好スタートを切った。昨季途中カブスから移籍の2番リゾ、本塁打王2度(14年、17年)の4番スタントンと前後に強打者が名を連ねており、相手バッテリーは勝負を避けられず、本塁打を量産する条件は整っている。
ニンジンのぶら下がるヤンキースの主砲は、二刀流の強敵になりそうだ。