大谷の投球リズムはテクノロジーで進化する MLB“サイン交換”に電子機器を導入

公開日: 更新日:

 メジャーで新システムが導入された。MLBは日本時間6日、今季からバッテリー間のサイン伝達のため、電子機器の使用を認めると発表。この電子機器は「ピッチコム」と呼ばれる小型の端末で、マイナーの1Aや今季メジャーのオープン戦で試験的に導入された。

 大リーグ公式サイトによると、捕手が送信機の付いたリストバンドを装着し、9つのボタンで球種やコースを選択。捕手から送られたサインは投手の帽子に付いた機器を通じて音声で伝えられる仕組みになっている。

「ピッチコム」は従来のように捕手が指で指示を出す必要がないため、サイン盗みの防止になるだけでなく、サイン交換がスムーズに行われるようになり、試合時間の短縮にもつながるという。

 だとすれば、テクノロジーの進化は二刀流の投球にもプラスになりそうだ。エンゼルス・大谷翔平(27)は投球リズムが悪いことで知られ、2018年の投球間隔を示す「ピッチクロック」の平均は26.7秒だった。これは30イニング以上投げた468人のうち、8番目に長いタイムだった。サイ・ヤング賞3度のシャーザー(現メッツ=24.2秒)と比べても投球間隔の長さは一目瞭然だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神“強制終了”は「事実上の解任」…体調不良で異例の退任会見ナシなど誰も信じない

  2. 2

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  3. 3

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  4. 4

    藤川阪神はヘッド&二軍監督の組閣難航で多難すぎる船出…鳥谷敬氏や赤星憲広氏の招聘は絶望的

  5. 5

    佐々木朗希はトミー・ジョン手術へまっしぐら…メジャースカウトが看破した160キロ右腕の“キズ”

  1. 6

    大谷を苦しめる「ダルビッシュの亡霊」…メッツのデータ分析班が配球パクって徹底対策

  2. 7

    中日・井上新監督が抱える「中田翔」というジレンマ…復活に期待も世代交代の障害になりかねない

  3. 8

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  4. 9

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  5. 10

    二階俊博Jr.vs世耕弘成前参院幹事長…和歌山2区で「裏金」同士の醜悪すぎる罵り合戦【総選挙ルポ】