インドネシアで最も優れた左SBアルハンは東京Vでレギュラーを張れるのか(下)
東京ヴェルディが最後にJ1へ籍を置いたのが2008年シーズン。J創設期には名実共にトップに君臨したクラブは以後、セカンドディビジョンに定住している。
そんな<古豪>へ移籍してきたプラタマ・アルハン・アリフ・リファイ。クラブは、インドネシア代表の彼にどんな期待を込めて獲得したのだろうか? その答えを紐解きたく、加入会見の場所・インドネシア大使公邸に足を運んだ。
終始穏やかな空気で進められた加入会見だったが、筆者が投げたイスラム文化に触れたタブー気味な質問が、その空気を一変させてしまった。
「アルハン選手のポテンシャルは理解していますが、それも良い環境があってより発揮されるものだと思うんです。ラマダンや生活習慣についてどうのように順応していこうとお考えなのか、聞かせていただけますか?」
■イスラム教においてラマダンは義務
本人への質問のつもりでいたが、「まずは私が」とヘリ・アフマディ特命全権大使がマイクを握って説明してくれた。