全米プロ選手権で痛感 似ても似つかない世界のメジャーと日本のプロ
メジャーという言葉の意味をひもとくと「規模の大きなこと」「広く知られるさま」とある。地球上から我こそはと思うプロが集まり、世界一の実力をかけてしのぎを削る。コースもまたそれにふさわしく、熾烈な戦いぶりは全世界に放映され、ゴルフファンはその妙技に酔いしれる。スケールが大きく、世界中から注目されるからメジャーなのである。
優勝したJ・トーマス(米国)はまさにその象徴だった。最終日は首位から7打差7位でスタート。前半を終えて、その差は縮まらなかった。だが2017年全米プロで優勝しているトーマスはメジャーの重みを誰よりもよく知っている。
「何が起こるかわからないのがメジャーであり、それが怖さ」と言うトーマスは決して諦めることなく、自分のプレーに専念。それが後半11番、12番、17番のバーディーにつながり、W・ザラトリスとのプレーオフを制しての大逆転劇につながった。
メジャー2勝目を挙げたトーマスは永遠に歴史に名を刻む。
日本ツアーからは5選手が出場。2日目を終えて、香妻陣一朗は通算6オーバー、稲森佑貴は同8オーバー、木下稜介は同11オーバー、金谷拓実は同13オーバーで予選落ち。唯一決勝に進出した星野陸也は最終日アウトで41を叩くなど通算9オーバーの60位タイに終わっている。