日本勢はリンクスに立ち向かう技が足りない…全英女子オープンもまた同じ繰り返しか
丸山の解説をひもとけば、日本男子ツアー会場は選手に高度な技術を求める難設定ではなく、リンクスで戦うためのテクニックが最初から身に付いていない、と断言しているようなものだ。それでは、海外勢にとって絶好な天候であっても、日本選手はリンクスでただ途方に暮れるだけということになる。
実際、海外選手はグリーン手前から50ヤード以上もあるアプローチをパターで転がしたり、短い距離のアプローチでスライス回転をかけて、背丈ほどもあるマウンドを越えてピンに寄せたりと、目を見張るばかりの多彩な技を駆使していた。
リンクスで戦うために必要な技を知っていた。
日本勢5選手はリンクスに翻弄され予選落ち。これは、今に始まったことではない。
■荒々しいリンクスに立ち向かう技不足
そして来週は女子のメジャー「AIG全英女子オープン」(8月4~7日)が始まる。
会場のミュアフィールドは、02年全英オープンで丸山が5位になったコースだ。この年に勝ったのはアーニー・エルス(南ア)。そして13年大会はフィル・ミケルソン(米国)が優勝と、パワーとテクニックに秀でた2人だ。女子メジャー大会は初の開催になる。