A・ブハイがドタバタの全英女子初V 世界84位を最終日に襲った“メジャーの重圧”
【全英女子オープン】最終日
歴史に名前を刻むメジャータイトル獲得は試練続きだった。
3日目に大会コースレコード64の猛チャージを見せ、通算14アンダー単独首位に立ったアシュリー・ブハイ(33・南アフリカ)。最終日は2位と5打差もあり、“貯金”はたっぷりあった。
だがLPGAツアー未勝利。重圧から前日とは別人のように勢いがパタリと止まり、前半は1バーディー、2ボギーとスコアを1つ落としてターン。
その後もパーセーブを続けて14番終了時点で2位チョン・インジ(27・韓国)と3打差、3位渋野とは5打差。そのままラクラクと逃げ切りか、と思われた15番パー4に落とし穴が待っていた。
ティーショットが左ポットバンカーにつかまると、脱出ルートは左サイドのヘビーラフに出すだけ。
3打目は長いラフがヘッドに絡まり約15ヤードしか前に進まず、またヘビーラフの中。ウッドを手にした4打目で花道に運び、5打目でようやくピン奥5メートルにオン。2パットの痛恨トリプルボギーをたたき通算10アンダー。1組前でプレーするインジに並ばれ、そのままプレーオフに突入した。最終日のスコアはインジ70、ブハイ75。試合の流れからもインジ有利だった。しかも世界ランク11位のインジは、今年の全米女子プロでメジャー3勝目をマークしており、同84位のブハイとは経験も実績も大きく違った。