タイリーグ序盤の大一番 石井監督率いる三冠ブリーラムから王者のプライドが伝わってきた
判定基準がフェアではなかった
石井監督はいつもの穏やかな雰囲気を醸し出しながら、まずは「開幕4試合目で選手のパフォーマンスは今回が一番良かった。しかし、勝ち点3は獲得できませんでした。もっともっと練習していきたいと思います」とコメント。さらにこう続けた。
「BGの特徴的な攻撃から失点を重ねてしまいました。今季は点も取れている(4試合・計13得点)とはいえ、失点も続いている(同・計6失点)ので注意はしていたのですが……。それでも選手たちは最後まで諦めずに戦ってくれました。スタンドが最高の雰囲気を作ってくれ、選手が90分間頑張れた要因となりました。新外国選手も少しづつフィットしていき、チーム力もアップしてきました。いつも試合前のミーティングで一人、選手に話をしてもらうのですが、今回は背番号10(のMFカスタネーダ)が『自分たちはチャンピオンチームとしてのプレッシャーもあるが、一生懸命に勝利を目指して頑張ろう』と話してくれました。どの相手もチャレンジャーとして相対してきますが、私たちはチャンピオンチームとして『どの試合も勝つ、負けない、1点でも多く取る』という気持ちでこれからも戦っていきます。(鹿島時代にチームメートだった)手倉森監督は(年齢的に)一学年後輩になりますが、私よりも早く監督に就いていつも良いチームを作ってきました。タイの地で対戦できることを楽しみにしていました」
■2シーズン連続のテリブルを狙う
タイリーグは11得点・4失点で4連勝のバンコク・ユナイテッドが首位に立ち、続くラチャンブリFCも4試合・6得点ながら0失点と堅い守りで2位となっている。
リーグ最多13得点を挙げているブリーラムは、これからの試合でいかに失点を減らすことができるか、攻守のバランスを高次元で取っていくことが首位奪還のカギを握ることになる。
試合翌日の6日、石井監督は出場選手のリカバリーを行い、午後5時からはBチームとのトレーニングマッチを行った。
休む間もなく2シーズン連続のテリブルという偉業に臨む石井監督の手腕に期待が集まる。