女子ツアーは新人の勢い止まらず 尾関彩美悠はすでに勝つためのゴルフを身に付けている
プレーオフにもつれた先週の男子ツアー「ANAオープン」は大槻智春の劇的なチップインイーグルで幕を閉じました。
ギャラリースタンドの観客が「その瞬間」を目撃して立ち上がり、誰もが想像しなかった結末だけに感動的なシーンでした。
勝敗のかかった状況ではフェアウエーキープが鉄則です。ラフに曲げたらスピンがかからず、距離感を合わせづらいからです。
18番パー4で行われたプレーオフ1ホール目に石川遼が3番ウッドで、大槻はドライバーでともにフェアウエーをとらえました。
石川は確実にフェアウエーにボールを置くこと、大槻は2打目に短いクラブで狙うマネジメントだとわかります。だから2打目に150ヤード近く残った石川に対して、大槻は130ヤード。ただその時点では、どちらが有利とはいえません。
石川の2打目は傾斜を利用してピン横3.5メートルのバーディーチャンスにつけ、いいゴルフをしていました。その直後に大槻がPWで放った2打目がカップインでした。