池田勇太が首位発進 かつての人気トーナメントも今や…まるで男子ツアー低迷の象徴
【ANAオープン】第1日
北海道・札幌GC輪厚C=7063ヤード・パー72
かつて今大会は、中日クラウンズや太平洋VISAマスターズ、ダンロップフェニックスと並ぶ人気トーナメントだった。1980年~90年代は、最多7勝を誇る尾崎将司や4勝の中島常幸が大会を大いに盛り上げたが、近年は熱気も人気もない。
そんな大会で初日に8アンダーで首位タイに並んだのは尾崎に憧れてプロになった池田勇太(36)だ。10年、17年大会の覇者は首痛の影響で3週ぶりの出場となったが、今大会の3勝目を狙う。池田は国内ツアー通算21勝とはいえ、最後に勝ったのは19年6月のミズノオープン。池田が全盛期の尾崎のように憎らしいほど強ければ、男子ツアーはここまで低迷しなかったかもしれない。
今週の女子は、日本勢では37年ぶりに全米女子アマに勝った馬場咲希が出場するとあって開幕前から話題を集めている。
池田に2打差の8位タイには、15年優勝者で大会2日目が誕生日の石川遼(30)がいる。この2人が最終日に優勝を争えば、少しはファンも注目してくれるかもしれない。それでも女子大会の入場者数に敵わないようなら、男子ツアーは救いようがない。