日本で唯一開催の米女子ツアー「TOTO」切符狙う国内ツアー“ギリギリ”プロたちの攻防
7月のスコティッシュ女子オープンで米ツアー初優勝を挙げた古江彩佳(22)にとって、今大会は凱旋試合。同時にディフェンディングチャンピオンのホステスプロでもある。古江は2019年大会で史上7人目のアマチュア優勝を達成。直後にプロ転向し、翌年の大会は2位。富士通の所属プロとして臨んだ昨年は優勝。「看板選手」として連覇を狙う今年の初日は、7アンダー首位の西郷真央(21)に1打差2位タイと好スタートを切った。
古江以上に士気が高いといっても過言ではないのが「ギリギリ」の連中だろう。11月3日開幕のTOTOジャパンクラシック(滋賀・瀬田GC北C)は、国内で唯一開催される米女子ツアーの公式戦だ。優勝賞金(30万ドル=約4410万円)が高く、勝てば翌年から米女子ツアーに参戦することもできる。
優勝は無理でも高額賞金の大会は是が非でも参戦したいが、この大会に出場できる国内ツアーの選手は、今大会終了時のメルセデス・ランキング(MR)上位35人に限られる。初日6アンダー2位タイの阿部未悠はMR44位、5アンダー5位タイの鈴木愛は同37位、4アンダー8位タイの原英梨花、テレサ・ルー、穴井詩、はそれぞれ同41位、46位、47位。35位以内に滑り込みたい複数の選手は好発進を決めた。
ちなみに、開幕前「TOTOの出場権を確定させることが今週の目標」と語っていたMR34位の佐久間朱莉は3オーバー87位。予選通過に赤信号だ。