優勝候補オランダが格下エクアドルにドロー…しかもシュートわずか2本に終わった深層
1位突破最有力候補のオランダが、日本時間25日のエクアドル戦を1-1で引き分けた。優勝候補の一角オランダは、前半6分にFWガクポの強烈ミドルで先制。余裕の試合運びで勝ち点3を積み上げると思われた。
が、後半4分に相手エースFWバレンシアに同点弾を決められるとエクアドルにペースを握られて完全に防戦一方。エクアドルに後半だけで12本(前半2本)のシュートを浴び、オランダは前後半にシュートを1本づつ打つのが精いっぱい。
いつの時代も攻撃サッカーが持ち味のオランダが、わずか「シュート2本」に終わり、歴代代表の試合でワースト記録ともっぱらである。
原因はチームを率いる名将にありそうだ。2021年8月に3度目となるオランダ代表監督に就任した71歳のファン・ハールは、カタールW杯で<最低でも1次リーグ突破>が義務付けられている。元ワールドサッカーグラフィック編集長の中山淳氏がこう言う。
「14年W杯の3位以降、オランダは16年と18年のユーロで予選敗退。上位進出が期待された21年ユーロもベスト16止まりと不甲斐ない成績が続いています。もともと攻撃サッカーの信奉者であるファン・ハールですが、どうしても現実路線のサッカーをやらざるを得ず、堅く守って少ないシュート数で1点を奪って逃げ切るという<オランダらしからぬ戦い方>をやるようになってしまいました。きょうのエクアドル戦もリスクを犯さず、勝ち点1でよしとするような戦いに見えました」
何とも淋しい限り。