申ジエ開幕戦Vで韓国勢逆襲の狼煙…危惧される日本若手女子の世代交代ストップと人気低下
「これからシーズンが始まるという初戦で申に勝たれたのは、ツアー関係者にとって手痛い」とゴルフ記者が語る。
■若い女子プロが勝たなければ盛り上がらない
「昨年大会は20歳だった西郷真央が初優勝し、開幕から3カ月間で5勝して話題をかっさらった。同学年の山下美有夢も5勝し、史上最年少で年間女王に立った。西郷や山下はミレニアム世代と呼ばれ、3つ年上の黄金世代、1つ年上のプラチナ世代、年下のダイヤモンド世代ら若い女子プロが勝って注目を集め、世代交代がスムーズに進んでツアー人気を盛り上げてきた。だから申が毎週のように優勝争いに絡んだら、昔みたいに人気が薄れてしまうのではないかと心配しているのです。申の活躍に触発されて、コロナ禍で元気のなかった韓国選手が再び勢いづくかもしれませんしね」
今大会の山下は、申と10打差のイーブンパー24位に終わり、西郷は予選落ちがない海外大会に出場して通算16オーバーのブービー。オフが明けてすぐに調子を上げられないようでは、しぶとくツアーで戦い続ける申に太刀打ちできず、世代交代も逆戻りしてしまう。