(1)「東大出てるんだろう? ホント、無能だな君は」
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──殺してやりたい……。
桂木修一は、うなだれ、奥歯を噛みしめ、拳を握りしめていた。足を踏ん張る。床に食い込むほどだ。そうでもしないと、この場から目の前の男、部長隅田久常に飛びかかってしまいそうだ。
「ホント、無能だな。君は。東大出てるんだろう? やっぱりあんまり…
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