(1)「東大出てるんだろう? ホント、無能だな君は」
──殺してやりたい……。
桂木修一は、うなだれ、奥歯を噛みしめ、拳を握りしめていた。足を踏ん張る。床に食い込むほどだ。そうでもしないと、この場から目の前の男、部長隅田久常に飛びかかってしまいそうだ。
「ホント、無能だな。君は。東大出てるんだろう? やっぱりあんまり…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,062文字/全文1,202文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】