大谷翔平メジャー開幕後も“全開二刀流”の代償…「息切れは時間の問題」と識者が警鐘
エンゼルス・大谷翔平(28)がシーズン序盤からフルスロットルの働きを見せている。
■2戦目で早くも111球
今季初勝利を挙げた日本時間6日のマリナーズ戦は6回を3安打1失点。6四死球と制球が不安定だったこともあり、111球を投じた。投手、野手とも、あえてスロースタートで臨む傾向にあるメジャーで開幕間もないこの時期に100球以上を投げるのは異例のことだ。
大谷がリアル二刀流で起用された2021年以降、110球以上を投げた経験はあるが、いずれも2ケタ勝利がかかっていたり、規定投球回到達までカウントダウンに入った9月以降のことだ。
昨季と比べても飛ばしているのは明らか。昨年のローテは中6日が15試合に対し、中5日は12試合。4~5月は中6日以上が5回と登板間隔に余裕があり、4月の球数はいずれも90球以内、5月は100球以内。球数が3ケタに乗ったのは6月に入ってからだった。
今季の大谷は首脳陣の方針から原則、中5日のローテとなり、順番通りなら31試合に登板する計算。投手としては昨季の28試合、166イニング、2629球が最多だったが、31試合を投げれば、全ての数字が過去最高となる。