大谷翔平のタイトル取りを邪魔するエンゼルスの育成下手とマイナーの人材難
エンゼルスの編成下手が改めてハッキリした。
前日のオリオールズ戦は、2019年12月に右腕ディラン・バンディ(現メッツ傘下)との交換トレードで放出した右腕カイル・ブラディッシュ(26)に七回途中まで1得点に抑えられ、2勝目(1敗)を献上。エ軍で伸び悩んでいたブラディッシュはオ軍移籍後、マイナーで研鑽を積み、今ではエース格に成長を遂げた。このブラディッシュのようにエ軍は過去にもトレード要員の人選ミスを繰り返してきた。
最近のケースでいえば、18年のシーズン途中、アストロズに放出したマルドナド(36)は新天地で正妻に収まり、今やメジャーを代表する捕手に成長した。昨夏のトレードのデッドラインでフィリーズに移籍した若手外野手のマーシュ(25)は今季、左翼の定位置を確保。主に5番で起用され、打率.281、4本塁打、16打点と結果を残している。
19日現在、エ軍は勝率.511で、首位レンジャーズと4ゲーム差のア・リーグ西地区3位。地区優勝はもちろん、3チームが出場するワイルドカードでのポストシーズン進出を狙える位置につけている。特に、チーム防御率4.40はリーグ11位と投手の補強は急務。首脳陣がポストシーズン進出を諦めなければ、今後は7月末の移籍期限に向けて補強に動くとみられるが、見通しは暗い。マイナーの人材難は深刻だからだ。