“投壊”原巨人の補強はまだ序の口…喉から手が出るほど欲しい元ドラ1「本命投手の名前」
投壊巨人が案の定、補強である。
■得意のトレード第1弾 158キロ剛腕・オリ鈴木を獲得
17日、広岡大志内野手(26)とオリックス鈴木康平投手(29)の交換トレードが成立したと発表した。17日の試合前まで12球団ワーストの防御率4.31にあえいでいた巨人にとって、投手陣の整備は急務。特にリリーフ陣は同5.05と崩壊状態である。
最速158キロの鈴木は、日立製作所から2017年ドラフト2位でオリックス入り。「K-鈴木」の登録名で19年には先発として19試合に登板して4勝。21年には中継ぎとして34試合に登板し、リーグ優勝に貢献した。
しかし、昨季は14試合の登板にとどまり、今季は一軍登板なし。二軍戦12試合で防御率5.40だった。巨人では歯止めが利かないリリーフ陣の「救世主」として、特に苦しんでいる「魔の八回」の候補になりそうだ。
原辰徳監督(64)は鈴木について「彼の大学(国際武道大)の(岩井)監督さんは私の(東海大時代の)先輩でもあるし、彼も僕の授業を聞いたことがあると思う。そういう点では個人的に親近感もある」と期待を寄せるが、巨人の補強はこれで終わらないともっぱらだ。「本命は他にいる」と球界関係者がこう言う。
■高校時代はGMの評価が高く2位で…
「ずっと調査しているのは、楽天の元ドラ1右腕・藤平(尚真=24)です。昨年は8試合に登板して5先発。仙台の本拠地で初となる1434日ぶりの白星を挙げたものの、ポテンシャルは高いのに伸び悩んでいる。巨人は藤平が横浜高校時代からスカウトが密着マークしていて、当時のGMら幹部の評価は高かった。同じ年に目玉候補の創価大・田中(正義=現日本ハム)がいたから、巨人は藤平を2位で狙っていた。
でも、楽天に1位で一本釣りされた挙げ句、田中も抽選で外したから、巨人陣営は歯ぎしりしていた。ただ、狙い目は昨年だった。長い間くすぶっていたけど、今季はここまで2勝2敗。一軍で先発として投げているので、獲得のハードルが上がってしまった感はある。とはいえ、巨人にも人気ナンバーワンの『切り札』がいますから」