エ軍内野手2人獲得は“ザルで水をすくう”打線強化…投手陣脆弱なまま、大谷さらなる負担増
トレードでたて続けに内野手を獲得したのがエンゼルスだ。
日本時間24日にメッツから通算162本塁打のエスコバー(34)、25日はロッキーズから通算207本塁打のムスタカス(34)をそれぞれ獲得した。ともにマイナーの投手を放出する交換トレードだ。
エンゼルスはウルシェラが骨盤骨折で今季絶望。ネトやレンドンが、ケガで離脱した。いずれも内野手だけに彼らの穴を埋めようという意図は理解できるものの、それより何より補強すべきは投手ではないか。
25日現在、チーム総得点394は30球団中6位。前日のロッキーズ戦では球団新の28安打、25得点を記録したように、そもそも打線はいい。そこへいくと、チーム防御率4.12は15位。中でも先発投手の防御率4.45は19位。エース・大谷に続く計算の立つ先発の補強こそ急務だ。
「これから8月2日(日本時間)のトレード期限に向けて、投手は獲得すると思いますが……」と、特派員のひとりがこう言った。
「補強はモレノ・オーナーの意向が大きいと思いますね。とにかく長打力ある選手が大好きですから。いまや不良債権化しているレンドンはもちろん、通算703本塁打のプホルス、2008年打点王のハミルトンら一発のある選手が市場に出ると、後先考えずに大金をつぎ込むことになったのは、オーナーの意をくんだからでしょう」