大谷翔平の代理人バレロ氏が戦々恐々のナゼ…HRと打点でメジャー首位、価値は青天井なのに
「大谷翔平の代理人は、気が気じゃないでしょう」
こう言うのは特派員のひとり。大谷の代理人とはネズ・バレロ氏のことだ。彼が「気が気じゃない」とはどういうことか。
■本拠地球場にボラス氏の姿
「バレロ氏は大谷が本拠地のエンゼルスタジアムで試合をするとき、必ずと言っていいほど試合をチェックしています。おそらく年間シートを購入しているし、それだけ大谷のことは手厚くケアしているのでしょう。ただ、本拠地のエンゼルス戦をひんぱんに見に来る代理人は他にもいる。顧客に同僚のレンドン(33)を抱えるスコット・ボラス氏です。メジャーで選手が代理人を乗り換えるのは日常茶飯事。何しろ球団から高額な条件を引き出すことにかけて、ボラス氏の右に出る代理人はいませんからね」(同)
球団から高額の条件を引き出した最たる例がレンドンだろう。2019年にナショナルズの三塁手として打率.319、34本塁打、126打点で打点王を獲得。ポストシーズンは5本塁打、15打点でチームのワールドシリーズ制覇に貢献してFAに。ケガによる休みが多く、いまや不良債権化しているものの、7年総額約348億円の大型契約でエンゼルス入りしたのは、ボラス氏の手腕が大きかった。
■早くもMVP確実
古くはバーニー・ウィリアムズ、アレックス・ロドリゲス、グレッグ・マダックス、バリー・ボンズ、現在もコール(32=ヤンキース)、シャーザー(38=メッツ)、ハーパー(30=フィリーズ)ら各球団のエースや主砲はもちろん、吉田正尚(29=レッドソックス)、菊池雄星(32=ブルージェイズ)ら日本人選手を顧客にもっている。
日本時間19日現在、大谷の24本塁打、58打点ともメジャートップ。ア・リーグに限れば、本塁打は2位のジャッジ(31=ヤンキース)に5本差をつけて独走状態だ。なおかつ投手として105奪三振はリーグ2位。投打ともトップクラスの成績で、早くも一昨年以来2度目のMVP獲得が有力視されている。FAを取得する今オフの新たな契約が、メジャー史上最高額になるのは間違いない。米メディアの間ではすでに総額800億円を超す金額も予想されている。