熱射のゴルフ場で死なないための心得 「3つの体調不良症状」がある時のプレーは厳禁!
猛暑のゴルフ場ではプレーヤーがバタバタと倒れている。先月、関東の名門コースで行われた公式競技会の最中にアマチュアが亡くなり騒動になったが、グリーン上でボールを拾い上げた直後に意識を失ったとか、プレーを早めに切り上げた直後に風呂場の湯船に浮かんでいた──、といった痛ましい“事件”が絶えない。ゴルフ場に救急車がサイレンを鳴らして来たのを目撃したこともあるはずだ。
真夏のゴルフは「睡眠不足」「二日酔い」「食欲不振」の症状があるときはプレー厳禁だ。体調がすぐれないと感じたら、ゴルフ場に到着してからでも、「今日はやめておこう」と中止する勇気を持つことは大切な命を守るために必要といえる。
そうでないと異常な暑さからラウンド中に、手足がしびれたり、めまい、立ちくらみが起きることがある。ひどくなると頭がガンガン痛くなり、吐き気を起こしてしまう。熱中症警戒アラートが出ているときはとくに気をつけたい。
小野寺誠プロがこうアドバイスする。
「“暑さには強い”と、夏ゴルフに自信のあるアマチュアもいるでしょう。しかし、グリーンや芝の照り返しは強く、湿度が高くなれば体力はどんどん奪われていきます。前半9ホールのハーフプレーが終わって、レストランに上がってくるときには、もう足取りが重く、ぐったりしているアマチュアを多く見かけます。体力的な問題もありますが、日焼け対策や熱中症対策が不十分で、真夏のラウンドで体力を維持するノウハウを知らないようです」