大谷が右肘損傷で今季残り登板なしに…疲労“限界”到達、今オフメジャー史上最高額に影響も
エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは日本時間24日、レッズとのダブヘッダー第2試合後に緊急会見し、大谷翔平(29)の右肘に部分断裂が見られたため、今季残りは登板しないと明らかにした。
大谷は2018年のシーズン終了後に右肘の靭帯を修復する手術を受けている。再び、メスを入れるかどうかはセカンドオピニオンを仰いで決めるという。
大谷はダブルヘッダー第1試合に「2番・DH」で先発登板し、一回に相手の先発左腕アボットから4試合ぶりとなる先制の44号2ラン。ブレーブス・オルソンを抜いてメジャー単独トップに立ったが、続く二回に緊急降板し、打者としても三回に代打を送られて退いた。球団広報は降板理由を「腕の疲労感」と発表した。
2年連続の2ケタ勝利を挙げた前回10日のジャイアンツ戦から中13日で上がったマウンドは一回、2者連続奪三振など3者凡退。上々の立ち上がりに見えたが、フォームに力感がないうえに、球威もなく、変化球主体の投球だった。大谷に異変が生じたのは二回表のマウンドだった。
1死一塁から6番エンカーナシオン・ストランドに5球目を投じた後、ネビン監督、トレーナー、水原通訳が慌てたようにマウンドへ向かった。トレーナーが状態を確認すると、大谷は指揮官に諭されてわずか26球でマウンドを降りた。エースの緊急降板に、本拠地エンゼルスタジアムのスタンドは騒然となった。
患部の状態が不安視される中、第2試合は「2番・DH」でスタメンに名を連ね、五回に右翼への二塁打を放ち、5打数1安打だった。