気鋭の熱海富士が「無事是名馬」を貫くカギ 故郷焼津への凱旋巡業で大声援浴びる
12日の大相撲焼津巡業で、故郷への凱旋を果たしたのが、9月場所を盛り上げた熱海富士(21)だ。
さすがに焼津市出身の兄弟子・翠富士のそれには及ばなかったものの、同じく静岡県熱海市出身の熱海富士も大きな拍手と声援に包まれた。
9月場所は賜杯こそ逃したが、優勝同点の11勝4敗。将来は横綱大関を目指せる新鋭として、期待が高い。
大相撲は「無事是名馬」の世界。いくら才能が豊かでも、大ケガで出世をフイにした力士は数えきれないほどいる。果たして熱海富士にその心配はないか。
若手親方は「突発的な故障はわかりませんが」と、こう話す。
「今のところ、ケガをするような相撲は取っていません。熱海富士は基本に忠実な右四つ左上手。強引に投げにいくとか、そうした相撲を取らない限り、大きなケガの心配はなさそうです」
気がかりなのは右肩だ。以前から厚めにテーピングをしており、何かしらの不安を抱えているのは間違いない。