島本浩也を岡田監督も「サマサマ」と絶賛! ブルペン支える“小さな大エース”は苦労人
島本浩也(30歳・13年目・投手)
「プロになってからも競馬の騎手かボートレースの選手と違うんか? と驚かれるほど、体が小さくて」
こう言って笑みを浮かべるのは島本の父・美智雄さん(64)だ。
176センチ、73キロとプロでは小柄ながら、今季はリリーフとして35試合に登板、4勝2敗、15ホールド、防御率1.69で優勝に貢献。岡田監督も事あるごとに「島本サマサマよ」「今日は島本が本当に頑張ったよ」と絶賛し、信頼を寄せている。
母・礼子さん(64)は、「子供の頃からあまり食べることに関心がなく、線が細かった」と言うのだが、幼少期から投手としての才能はもちろん、精神的にもタフだった。
島本が小学1年時に入団した高田ヤマトイーグルスの代表を務める向阪政利さん(74)は、「体は大きくなかったですが、コントロールが良かった。1日に2試合、3試合やっても、黙々と投げ続けました」と言う。走り込みなどの地道な練習も決して手を抜かなかった。「私が自転車に乗って、1時間くらい一緒に走ることもありました」とは、礼子さんだ。