森下翔太の「負けん気の強さ」を父が明かす 小3で「プロで活躍する選手になる」と口に
森下翔太(23歳・1年目・外野手)
人目をはばからず悔し涙を流した。
9月29日のDeNA戦(横浜スタジアム)の五回、無死満塁の好機で空振り三振に倒れ、岡田監督に途中交代を命じられた。ベンチで目を真っ赤に腫らし、タオルで顔を覆った。
前の2打席も含めて3打数無安打。ボール球に手を出す悪循環に陥り、翌30日の広島戦はスタメン落ちした。
しかしその日、代打で安打を放つと、10月1、4日の2試合で7打数3安打。森下には、転んでもただでは起きない負けん気の強さと意識の高さがある。
父の善文さんによれば、森下は同世代の選手への競争心を胸に、プロの世界に飛び込んだという。
「『同学年には負けたくない』と事あるごとに口にしていました。(阪神との)入団交渉後の会見で『同年代で一番活躍しているのは、巨人の戸郷選手。絶対に負けたくない』と言っていたように、特に高卒でプロ入りした同級生に競争意識を持っていました。翔太は東海大相模時代に『メンタル的にもこのままでは通用しない』と高卒でのプロ入りを断念し、中大へ。そんな経緯があったからこそ、先にプロ入りした同級生に思うところもあるのでしょう。同じ神奈川の横浜高校出身で日本ハムの万波選手のことも意識しているようです」