ヤクルト奥川恭伸が独占激白!故障から2年…「右肘手術回避」「復活への覚悟」「佐々木朗希」
右肘故障からの復活に向けて、歩みを進めた。
ヤクルトの奥川恭伸(22)が18日、今季初実戦となる中日との練習試合に先発。最速149キロをマークするなど2回無失点に抑え、「すごく緊張していたので、まずはほっとしています」と笑顔を見せた。
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星稜高時代に甲子園を大いに沸かせた右腕は、3球団競合の末に2019年ドラフト1位で入団。プロ2年目の21年に9勝をマークするも、翌22年の一軍初登板(3月29日=巨人戦)で右肘を故障。約2年間、一軍マウンドから遠ざかっている。その間、手術の選択肢も浮上したという右腕が日刊ゲンダイの独占インタビューに応じ、手術回避と復活への覚悟、高校3年時にU18日本代表メンバーとして交友を深めたロッテ・佐々木朗希(22)について語った。
◇ ◇ ◇
──2年ぶりの一軍キャンプ。
「ケガのことがあって、しっかりとトレーニングできなかった時期もありましたけど、すごくいいオフを過ごすことができて、キャンプもいいスタートを切れたんじゃないかなと思います」
──オフはどんなトレーニングを?
「5勤、6勤のペースで、かなりトレーニングできたなっていう印象です。トレーニング施設や治療院の方からいろんな話を聞き、やり方が確立してきた。今まではウエートトレが中心だったんですけど、鍛えることでパフォーマンスを発揮するうえで邪魔になることもあるので、そうならないように。体の柔軟性を維持するなど? 簡単に言うとそうですね。(体全体で)もっと細かい部分のアプローチをしながら、うまくトレーニングできるようになってきたかなと思います」
──プロ2年目の21年は9勝をマークするも、翌22年初登板後に肘を痛めた。投げられない日々が続く中、手術の選択肢もあったと。
「いろんな病院に行きましたし、いろんな人といろんな話をしました。ドクターの意見などを参考にして、手術しないという決断をしました」
──病院は何カ所に?
「4つ、5つです。いろんなドクターの意見を聞きたかったですし、結果正しいのかどうかは今はわからないですけど、自分が後悔しないところはどこだろう、と。自分で選択したことで、逆に言えば、言い訳ができない。これからどういう道をたどるかわからないですけど、その時の選択に後悔はしないように、と自分の中で決めていました」
──手術せずに投げたい意思が強かった?
「かたくなに、絶対手術をしたくない、と思っているわけではありません。いろんな意見を聞く中での選択でした。だから、診てくれたドクター全員が手術をしたほうがいいということだったら手術を選択したと思います」
──その中で、手術不要と判断した先生がいた。
「迷いましたよね。満場一致の方が決めやすいですからね。正直、どれを信じたらいいんだろうという自分がいました」
──一日中考えたり?
「そうですね。迷ってた時期はこの選択は正しいのか、正しくないのか……とずっと考えてました」
──決断の決め手は?
「これというのはありません。経過観察をするために病院に行って、話をしながらという感じです」