学法石川・佐々木監督が語る古巣の全国制覇と新天地のチーム作り「髪型自由と言ったら拒否られて…」
「1年くらいは何もする気がなかった。辞める経緯が経緯なので、これで野球辞めてもしょうがねえなとは思っていました。他にも監督のオファーはあったのですが、色々なことでなしになって、じゃあ、やっぱり少しのんびりするかと思っていたところ、知り合いの方から学法石川の監督のオファーが来たんです」
――就任の決め手は?
「『我々は本気ですよ』と、校長と理事長がわざわざ仙台まで来てくれて、実際に会って色々な話ができたのですが、本当に本気なんだなと。それで返事をしました。それに東北地方だったこともありますし、それまでの夢もあったし」
――夢とは?
「東北初の(優勝)、ということです。東北から出てしまったら、その夢を叶えられなくなるので。今となっては何とも言えない話ですけど」
――その夢はかつての教え子である仙台育英の須江監督が22年に達成してしまった。
「そこはまあ、僕自身が春も準優勝して夏も準優勝しましたが、『優勝はまだだから、東北勢の優勝っていう夢をみんなまだ狙えるよ』って冗談でよく言ってたんですよ。優勝してみんなの夢を奪うことはなかったから、この方が喜ばれるな、みんなに嫌われない程度で終わったなって(笑)」