大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした
レギュラーですら、休養を取りながら長いシーズンを戦うのが当然のメジャーで、打って投げてほとんど無休で試合に出続けたのは異例といえる。
しばしばマメや爪の割れに悩まされ、右手中指に加えて、全身のけいれんも経験。右腕の疲労で登板を延期したこともあった。そしてついに、右肘靱帯がパンクしたのだ。
それでも打者として出場を続けていたが、右脇腹痛に加え、すでにプレーオフ進出の可能性も消えていたため、9月19日に右肘靱帯修復手術を受けた。
オフにFAでドジャースに移籍したものの、自身2度目の手術によって、今季は野手に専念することに。オフは毎年、帰国して都内でトレーニングを続けるが、今回はとんぼ返り。ドジャースの入団会見の直後から連日、ドジャースタジアムでトレーニングを行った。
米国のファンがドジャースのスタジアムツアーに行くと、必ずといっていいほど大谷のトレーニング姿が見られるため、「彼は球場のスイートルームに住んでいるんじゃないか」というコメントがSNSに寄せられたくらいだ。(最終話につづく)