元横綱・白鵬の「廃業」は執行猶予…弟子もろとも伊勢ケ浜部屋への一時移籍が決定
28日に開催された相撲協会の理事会で、宮城野部屋の当面閉鎖および、親方、力士の伊勢ケ浜部屋移籍が決定した。
宮城野親方(39=元横綱白鵬)が師匠を務める宮城野部屋は今年2月、所属していた北青鵬(引退)の部屋内暴力が発覚。白鵬はそれを知りながら協会に連絡せず、さらに協会の調査の際、外部の人間に隠蔽工作をしていたことも露呈。白鵬は師匠失格の烙印を押され、3月場所は所属する伊勢ケ浜一門の大島部屋付きの玉垣親方(元小結智乃花)が、師匠代行を務めていた。
移籍期限は未定で、伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は毎月、協会に現状を報告する。
過去、師匠の不始末で閉鎖となった木瀬部屋が2年で再興した例はあるが、「とりあえず、伊勢ケ浜部屋が預かるのは、1年限定ともっぱらです」とは、ある親方である。
「来年7月に伊勢ケ浜親方が定年を迎える。それまでに横綱照ノ富士が引退し、部屋を継承するのが既定路線です。でも、照ノ富士と白鵬の関係は水と油。今は伊勢ケ浜親方が重しになっているからいいものの、照ノ富士が部屋を継いだら間違いなく白鵬と衝突する。それを防ぐためには、宮城野部屋の更なる転籍しかない。木瀬部屋のように2年で再興できる保証はなく、白鵬を歓迎する部屋もない。数年たらい回しになってもおかしくない」