ドジャース大谷 自ら連れてきた通訳の賭博醜聞なのに「謝罪ひとつナシ」の深謀遠慮

公開日: 更新日:

 大谷には自分に落ち度があったという自覚がないのだろうか。それとも自分も悪いという認識があっても、あえて公にしなかったのか。

■米国で「謝罪すること」の重み

 野球文化学会会長で名城大准教授の鈴村裕輔氏はこう言う。

「米国で一度謝ってしまったら、なんだ悪いのはおまえじゃないか、おまえの責任だと、それ以降は何を言っても言い訳と受け取られてしまいます。それどころか自分の非を認めるということは何か隠蔽しているんじゃないかと、痛くもない腹を探られることになりかねません。米国における謝罪は、日本とはケタ違いの重さがあります。なので自分はあくまでも巨額窃盗の被害者、犠牲者なのだと強調する必要がある。会見で大谷が言ったことが事実かどうかはともかくとして、あの場は自分の置かれた立場や態度を鮮明にする、自分の態度表明をするところだったわけです。質疑応答を受け付けなかったのも、そのためですよ。チームやナインに迷惑をかけて申し訳ないというのは、日本的な心情。水原元通訳がベッツやフリーマンの口座からカネを盗んだのであれば、迷惑をかけて申し訳ないと謝罪の必要も生じるかもしれませんが、今回の事件は結果として大谷自身のことでもありますしね」

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